柔道の受身は自転車で転倒したときに致命傷になる

自転車の正しい転び方

バイクで転倒した際には、バイクに「さよなら~」と両手を振るのが定石とされています。バイクはその自重がゆえに、道路にたたきつけられるよりもバイクから与えられるダメージが大きいから、らしいです。
                     
さて自転車はというと・・・。
競輪の場合はそもそも高速なので、手を離すと頭からダイブするようにして前に飛んでしまう危険性や、車体を使って少しでも体が受ける衝撃を抑えようとするため、ぎりぎりまで自転車を身体から離さない場合があるようです。
              

急な下りでスリップした際の転倒のしかた

ロードで峠道の急な下り。
カーブがうねうねしていて、決してスピードを出せない状況で、後輪がスリップして転倒せざるを得ない場合の、自転車の転び方について考えます。

というのも、下りでスピードを出していて、路面が悪いとか、そのスピードゆえにカーブを曲がりきれないっていうのは、まあ自業自得なのでしょうがない。
スピードを抑えるしかないわけで。
まあ転倒するにはそれなりの理由があるわけですが、スピードを十分に抑えて走っていたにもかかわらず、いろんなコンディションの問題で転倒する場合です。
                
まず考えるべきは、対向車。
どんなに素敵に転んでも、対向車が来ていたら死にますので、これも考慮せず。
単に、自分で勝手に転ばなくてはいけない場合に限ります。
少なくとも対向車線にはみ出さないように、うまく転倒を処理しなくてはならないです。
        
で、いよいよ本題。
転び方で一番重要なのは、「いかに負荷分散するか」、ということだと思います。
学校の体育の授業で柔道を経験したことある人ってそこそこいるはずですが、その場合、最初はイヤっていうほど受け身の練習をするはずで、それが身体に染み付いているはずです、何年たっても。
ただその場合、転倒時の衝撃を一点に受け入れてしまう受け身の技もあるわけで、それだと畳の上とは異なり、大きな損傷を生んでしまう可能性があります。
前受け身も、横受け身も、後受け身も、全て危険です。
                         
一転集中でひどい怪我を負う場合があります。
2015_10_06-1
これ、道路でやったらと思うと・・・。
                       
                    
                    
唯一、セーフなのが前周り受け身。
2015_10_06-2
「柔道チャンネル」
                
これ、自転車から投げ出されてスピードと自体重からの衝撃を、一点で吸収するのではなく、回転することでその衝撃を負荷分散するということになります。
転倒の衝撃を一点で受ける=転ぶときはまず手がでるので、肘に衝撃が集中しがちです。その場合、同じく身体から突き出しているヒザにも同様に衝撃が集中しがちです。
そしてそんな時に、早く停止したくなるので、手のひらを使って無理に停止しようとすることもあります。
でも、例えばスキーやスノボだと、雪がクッションになったり、はたまた雪は摩擦力が低いので、そんなに抵抗することなく転倒を受け入れられますよね。
自転車の場合はほとんどがアスファルトの摩擦係数のはんぱない状態なので、抵抗すればするほどダメージを負います。
そこで、先ほどの前回り受け身。
 

一点で支えようとしない

衝撃を一点に集中することなく、「転がる」ことで衝撃を分散させる。
これが一番重要。
           
先日、足柄峠からの下りで、急カーブに十分なスピードダウンをしつつも、後輪がスリップして転倒した時。
まずは対向車がいないことを確認。
なにがあっても、センターラインを越えることはなさそう。
後輪がスリップして制御が危うくなったとき、いやいや、なんとか制御して反対車線にははみ出すけれど、転倒するまでもないな、とは思いましたが、見通しの悪い下りのカーブではあまりにリスキーなので、転倒してリスク回避することを選びました。

まず、転倒の衝撃を最小限にするため、自転車ごと倒れるギリギリまで自転車から身体を離さずにいました。
いよいよこらえきれなくたって、慣性の法則に従い、身体は地面に近づいたところで自転車を手放す。
「転がる」ことの重要性は、柔道の受け身の知識以前に、スキーの転倒で身についていたので、もうなすがままに。
無理に止まろうとか、支えようという意識は皆無。
そもそもスピードは出ていなかったので、転倒時にさえ、考える余裕があったのかも。
            
結果、まずはグシャッと右肘から倒れこむ。
が、転がることを意識していたので、ダメージはそこそこに身体は宙返り。
               
次、ヘルメットから地面に落下。
ヘルメットがグニャってなった。
とっさのことに、左足クリートはもう少しで外れそうだったけど、そこに意識を集められずにまだ固定のまま。
転倒しながらもクリートを外したけれど、右足内側に自転車との接触により少しのダメージ。
                
ヘルメットから落ちた後はクルッと回って右半身から着地。
だけどもう慣性の法則は衰えていて、もう少し回転して、気が付いたら正座で着地。

Kyoko Mさん(@kyoko3155)が投稿した写真

まさかの、身体のダメージはほぼ無し。ヤッタ!
最初に地面についた右肘から血が流れているくらい。
転倒直後のアドレナリン対流抽出中にもかかわらず、冷静に身体と自転車をよーく見てみても、ダメージは見つからない。
                 
運動エネルギーを怪我でまかなうっていうのは、実現しなくて良かった。
衝撃の負荷分散がたまたまうまくいったおかげで。

転ばないように自転車を楽しむのが一番だけど、イザというい時のために、自分向け備忘録。
         
          
ま、でもとにかく、転倒時は「転がる」が大事!
「受け身」よりもますは転がること。
 
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