何度目の青空か?
アタック富士山はこれで三度目。
これまでのアタックと異なるのは、遅ればせながらもすっかり乃木坂46にはまってしまい、この富士山こそ10thシングルの「何度目の青空か?」のヒット祈願が行われた聖地であることを知ってしまったこと。
富士山登山がまさか聖地巡礼にかわるとは・・・。
9月10日には富士山開山が終了となり、アタック日は9月9日。
前日入りし、翌日の登山に備え、まったりと過ごしました。
包丁を一切使わない、スーパーで買ってきたままのBBQで英気を養います。
小雨がパラつく中、生い茂った
翌日の登山指数「C判定・・・風または雨が強く、登山に適していません」にビクビクしながら。
「てんきとくらす」
AM6:00。
翌日の北麓公園。ここからバスで五合目に向かいますが、登山指数の判定通りの怪しい天気。
五合目では雨は降っておらず、雲は早い流れ。
晴れたり曇ったり、忙しい天気のようです。
お馬さんたち、来るたびに頭数が増えているような。
写真には納めなかったのですが、五合目のトイレ周辺には、破れたコンビニ合羽の残骸がひどいことに。脱ぎ捨てたままのコンビニ合羽がもうとんでもないほど大量に。
マナーの問題はもちろんだけど、前日から今朝までの荒れた天候を物語っていてガクブルです。
7:43。
五合目とはいえ、すでに標高2,300mもあるわけで、雲のステージがライブで楽しめます。
来年は五合目まででいいかもなー。
8:07。
五合目からは30分かからずに六合目着。
初めての訪問時には、ここですでにうっすら頭が痛かったんだけど、今回は問題ナシ!
下山者も大勢いて、六合目は大賑わいでした。
六合目までは登りも下りも同じルートなわけで、下山者とすれ違うのですが、コンビニ合羽の人はみな、ひどく破れているようで、かなり荒れている中を下山してきたのかな、と予測でしました。
8:54。
七合目、最初の山小屋「花小屋」。
六合目からは一時間近く歩いてきました。
景色は富士山っぽくなってきました。
高山病の気配はまったくなし。
ただ、三か月間、家に引きこもっていたので、体力がかなり心配になってきました。
ついていくのが精一杯どころか、かなり遅れ気味です。
9:09。
七合目、トモエ館。
どこまで登っても七合目地獄にかなり参っています。
ただ、高度が増すごとに、景色は富士山ならではのものに。
体力がもう持たないか、という不安と戦う気持ちが、八合目を前にすでにはじまっていた。
景色はますます雄大なものになっていくにしたがい、膝の不安が高まり。
10:43。
八合目、白雲荘。
このあたりから、八合目地獄が始まります。
山小屋にたどり着くたびに、最後の「本八合目か?」と思わせるもまだまだ八合目が延々と続くという。
風が強くなってきました。
登山指数にあった「C判定・・・風または雨が強く、登山に適していません」というのは、雨ではなく、この強風のことか。
雲の中に入っているので、雨が降るというより、雲の中ゆえに濡れるというイメージ。
登山中語られていた、各自オススメAVの話題も途切れてしまうのもやむを得ない、あまりうれしくない天候に。
ずっと雨というわけではなく、風が強いのでときどき青空ものぞく状態。
そして空気がうすい。
本八合目でDNFを決断
11:30。
八合目最後の山小屋、本八合目トモエ館。
標高3,400m。
うん、ここまでか。
膝の痛みが本気モードになってきた。
強風によるストレスはすごいはすごい。それ以上に膝への不安が。
本八合目まで来てしまえば、頂上まではのそのそ登っていけば自然と到着するのはわかっていたけど、下りでの膝への負担を考えると、かなり足手まといになるのはもう明らか。
登ってきた経路を振り返る。
そしてここからは須走ルートと合流し、下山道が登りのルートとは別になり、だれにも迷惑かけずに下ることができる。
アタック本体とは別れ、本八合目にてDNF決定。
※結果的には良い判断だったと後で実感します、残念だけど。
うん、残念だけど下山します。
膝痛からの下山のタイムロスを考えて。
本八合目でDNFする人、結構いてびっくりしました。
やっぱり膝への負担がつらくなってきました。
下山時の頂上~本八合目までのわずか数百メートルの負担を減らす、というのがDNFの主な目的だったけど、少しでも減らせたのは良かったと今では思う。
油断するとまだまだ空気が薄くて、はぁはぁしてしまう。
聖地巡礼なので、頂上で声高らかに「何度目の青空か?」を歌いたかったんだけどなー。
下りはずっといい天気でした。
通称「なんぞら」。
13:27。
六合目も近づいてきました。
膝をかばいながら、もう五合目はすぐそこ。
14:40。
五合目到着。
11:30に本八合目をスタートして、約3時間か。
やっぱり時間かかった。
五合目は平和でした。
中国からの観光客であふれかえっていました。
ま、とりあえずビールっと。
膝の不安と体力不足から頂上をあきらめたわけですが、やっぱり富士山にこれて良かった!
なにか霊場ならではの神秘的な何かを体験したような気がします。
八合目で別れた頂上アタック本隊は、無事に登頂したとのことです。
ただ山小屋はすべて営業終了し、強風のためお鉢巡りは断念したとのこと。
登山指数=Cは、夏の富士山とはいえ結構きついですね。
家に引きこもってばかりいないで、次回はしっかり頂上をめざせるよう体力つけなくちゃ。
初めての富士登山
富士登山二回目、須走口から
<次回予告:3度目の今治へ>