デザインの勝利
デザインの勝利、というこはこのお店のことをいうのだろうな。
内装外装ともに、高価な素材は使われていない様子だけど、
秀逸な空間でいただく¥290のかけうどんは、やっぱ楽しい。
そりゃ行列するよ。
というか、デザインが強みでここまでの成功事例って、あるんだろうか?
郊外のうどん屋さんという、ありきたりの業種であっても、デザインを強みとしてここまで愛されるお店ができるとは・・・。
ひろびろとした縁側が存在するうどん屋さん。
やばい、ずっとこの場所にいられる。
すごい、よくできてる。
かけうどん大盛り¥390。
※並は¥290。そもそも量は多めなので大盛りは覚悟したほうがいい。
うどん、おいしく食べられるスペース感。
たかが、ファーストフードであるうどんを楽しくいただける、心地よい空間配置。
でもね、一応、自分も店舗内装には永年関わってきていて、いろいろ私見もあるんだけど、床とか天井とか素材は当たり前というかむしろリーズナブルなもの使ってるし、古民家的なすっごい柱や梁があるわけでもないし、至極普通の組み合わせなのにも関わらず、年代を問わない居心地の良さは自分だけが感じるわけではなくて、このお店の行列が証明しているんだなーと。
天ぷら。
回転早い上に常に揚げたての天ぷらはこの世の至福かも。
ネギ、すりおろし生姜、大根おろしはFREE。
※大根おろしはかなり細かい。業務用なのではと疑うくらい。うれしい。
入り口からして、¥290のかけうどんをいただけるとは想像できない、気持ちいいデザイン。
あれ?
梁が太いわけでもないよなあ、いやここ雪国じゃないから。
でも細工がしっかり確認できるのは好感度かなあ。
今治特有の、ちゅっとゆるめのうどん。
丸亀製麺とどこが違うの?といわれればそんなに違いはないんだけど。
いわゆる観光地型の讃岐うどんのように固めな麺でななく、どちらかというとやわらかめ。
そして出汁はこの地方特有のかなりの甘め。
味噌汁も出汁もなにもかも甘すぎる理由はいまだ解明できていないんだけど、おそらくいりこ出汁にみりん多めといった感じなのしょうか。
多分、カツオ出汁は皆無なので、ほんだし好きなあなたにはかなりの肩透かし。
松製麺所はかけうどん¥290からで、うどん量はかなり多めなので大盛りだときついくらい。
そして出汁は甘め。
トッピングとなる天ぷらは揚げたて過ぎて、やけど必至。
おこさまからお父さんお母さん、おじいいちゃんおばあちゃんまで3世代で楽しめる、気軽で美味しいお店。
でも、居心地の良いデザインの店舗外装内装が秀でているお店なので、とにかくデザインが勝利しているみんなに愛されるお店をつくったデザイナーと施主の勝利だと思う。
もちろん、お店の方はみんなカンジいいし、オペレーションも最適、店内は清潔だし。そういうのはまったく問題なしどころか心地よくまわってる。
なお、当たり前のようにバイクで来ました。
自転車はいったいいつ復活するだろうか?
<次回予告:2020年初の自転車、しまなみ海道へ。>