時は止まってしまったんだろうか・・・
2020年の春から、なんだか時が止まってしまったような焦燥感。
騒ぎが本格化する直前には、新居浜のイオンシネマで乃木坂の8th year Birthday Liveのライブビューイングを楽しんでいた。
名古屋ドームのチケット合戦には参加もせずに。
無観客のライブや配信ライブとは比べ物にならない、観客からの熱を力にした演者の盛り上がりも、今思えばこれが最後になってしまったかもしれない。
東京に住んでいると「特に目当てもないけど何となく神保町をぶらつく」とか「何やってるかわからないけど暇だから上野の科博に行ってみる」みたいな休日の使い方ができ、思えばあれはとても豊かな時間だった。
地方から東京に出てきて、じわじわと東京生活に馴染んでくると、次第にストレンジャー感覚が失われそうで怖い。
自分でも持て余していた自我によって東京にたどり着きながら、東京にいると逆にその自我は浄化され、不思議と薄まっていく。
かえって躊躇なく自分でいられる。この感覚を手放したくない。
ただ、今現在はすっかり時が止まってしまっている状態なのは間違いない。
再び動かすことを願い、二回目の接種へ東京へ。
松山空港から。
片道￥3,900。
平時には常に満席のJETSTARすら、空席が目立つ。
いやいや、今を嘆いてもしょうがないから前を向くしか。
チックン！とした所要を済ませたあとは、家系の名店「町田屋」へ。
安定した出来の良い家系は、もしかしたら今や希少なのかもしれない。
町田にしては人通りが多いとはいえない場所で、長く愛され続ける安定感はやっぱり美味しいから。
※四国にはまともな家系のお店はない。（はず）
追加オーダーした「きゃべチャー」￥100は大正解！
※ゆでキャベツとチャーシュー角切りがたっぷりなボリューム。しかもリーズナブル。
家系といえば麺は酒井製麺。
安定の美味しさ。むしろなつかしいかも。
工場スープの家系であっても、家系が存在しない四国であれば大喜びですが、わざわざ東京まで来ているわけなので、本気の家系を味わいたいのですよ。
結果、大満足でした、
町田家は本格家系の中ではベーシックな部類なのかもですが、まったく存在しない四国に滞在していると、たまらなく欲しくなる夜があるわけなのです。
そして町田家の中でもやはりこの本店の味はちょっと別格。
そして忘れてはならない、「河原商店」へ。
乾物の名店ですが、ずっとはまっているのが「いかり豆」。
いかり豆は、乾燥させたソラマメを油で揚げたもの。
河原商店のいかり豆は、塩分がサイコーにきまっていて、とにかく美味しい！
500g（たぶん）入っていて￥380とかびっくりする安さ！
全国のいかり豆マニアの中では垂涎の一品なのですよ。
※とうぜん、ここまでのクオリティのものは四国では存在しないため、5袋購入！
もちろん天日干しのするめも大量に。
最終便で東京へ行き、帰りは町田をふらふらしてから最終便で松山空港へ。
行きも帰りも、17時くらいが終電のJR予讃線では空港にたどり着くことも、家路に向かうことも不可能なので、やむを得ず原付できていたのですよ。
20時に松山空港から今治の滞在先へ原付で出発。
片道60kmくらいか。
のちに冷静になって考えてみると、東京での二回目の接種の影響なのか、原付で走行中、なんだか視界がぼやけて朦朧としていたのは副反応が由来していたのか・・・。
もちろん、翌日も翌々日も発熱からのだるさと眠気でまったく使い物になりませんでした。
地方出身者の自分にとってあまりに居心地がいい「東京」、
そして恐るべきスピードでこれから上書きされていくであろう「東京」を
愛してやまない自分が、今できることをやっつけてきた週末でした。
