とにかく東京の自宅に帰れない一年だった・・・
そういえばマチュピチュの麓の村にコロナの影響で7ヶ月足止めされた日本人が有名になっていたけど、自分の場合は今治に9ヶ月だよ・・・。
「世界遺産「マチュピチュ」独り占め…足止め7か月の日本人男性、地元になじんで実現」
ただ、自分との違いは、彼は積極的に地元になじもうとしたということ。
自分はといえば、まあ楽しもうとはしていたけれど、関わっていこうという意識は皆無だったし、あくまで単なるビジターでいたかったので、期間が長いわりにNEWSに取り上げられることもなかった・・・。
そんな今治幽閉生活が続いた2020年のblog記事のまとめ。
<2020年1~3月>
2019年の年末に原付を手に入れたのです。
原付に乗り出したら、自転車に乗らなくなるだろうなあ・・・、となんとなく予想はしていましたが、やっぱり自転車にはほとんど乗らなかった1年となりました。
行動範囲とか、選ぶルートなんかがかぶってくるので恐れていたのですが、やはり予想通り。
西条市のお気に入りのお店「マルトモ水産」と、役小角ゆかりの霊山「石鎚山」へ原付で行った記事です。
そして自転車に乗らなくなった週末は、近くの海で焚き火の毎日でした。
徒歩でも持ち運べる焚き火缶を手に入れたのと、今治の海沿い地域では体感的には1年に10日くらいしか雨が振らないという絶好の気象ゆえに。
東京と今治の二重生活は、二週間今治に滞在して一週間は東京、というローテーションだったのが、この3月頭に東京に戻ったのが最後というか当分動けなくなる記録となりました。
※もう境川サイクリングロードを走ることは、当分ないかもしれない。
<2020年4~6月>
さて4月といえば、毎年このblogでも桜を探して自転車で走り回るのですが、今治ではどうも桜を愛でる習慣がないらしい。
なので桜の木がそもそもほとんど無いのですよ。
満開の桜を探して、大三島まで行った時の記事です。
※この時期、本当にあちこち桜を探しまくっていましたが。原付で。
とはいえ、まったく自転車にのっていないわけではなく、行きつけの公園ができていたりします。
大島のバラ公園。
多品種が植えてあって、ほぼ一年中バラの花を楽しむことができます。
そんなに花が好きなのか?と問われても返答に困りますが、数少ない自転車で立ち寄れる場所なのでしょうがない。
そして6月。
首都圏でのコロナフィーバーは外出自粛要請が終わって少し落ち着いてきたような時期です。もういんじゃね?的な。
ですが地方ではローカルのメディアが中心となって、どんどんコロナ脳を生み出し、東京や大阪の在住者をはげしく忌避するようになっていました。
そう、みずから鎖国を良しとしたのです。地方はみんなそうだったのかも。
この頃からネット上ではお取り寄せグルメが空前の大人気となっていたようで、自分ももちろんそれに乗っかってみました。
※特にHORAIの通販開始はトリガーになったのかも。
<2020年7~9月>
この頃から少しづつ都市圏との往来がはじまってきたような気がします。
ただ、2週間自宅待機を良しとする暗黙のルールが存在していました。
Go Toで経済回すのははいいけど、個人の都合での移動はNG的な、意味不明な・・・。
そして今治で第一号の陽性者があらわれたのもこの時期。
聞いてもいないのに、その勇者の名前どころか家族構成、その家族の勤務先、経営している会社の情報までLINEで流れてくるわ、
顔写真をポスターにして今治市街に掲示されるわ、という恐怖案件となり、コロナ=村八分の様相がピークとなっていました。
なので、ひっそりと引きこもりできる、そしてのんびりできる自分だけのお気に入りの場所を記事にしています。
既に今治幽閉生活も5ヶ月目となり、可哀想に思われたこともあって、気分転換にシーカヤックに誘ってもらいました。
ただ、沈したらその後どう復帰すればいいのか?という知識はないままで。
今治は基本自転車と原付でしか探索していないのですが、タクシーで巡るツアーに誘ってもらったのもこの季節。
大山祇神社では、関東からの自転車乗りを結構な人数見かけました。
AJ西東京のブルベで何度かご一緒したことある、DEROSA乗りの女性とか・・・。
<2020年10~12月>
田舎ではインターネットは機能していません。
WEBでの情報発信がありません。
地方紙と、ポスティングされているチラシとフリーペーパーがすべてといっても過言ではありません。
あ、あと回覧板か。
たまたまオフラインでその開催を知ってしまったオリーブ収穫祭が楽しみで満を持していってみたら、ちょっとつらかったっていう記事も。
※あくまで村祭りの延長であって、部外者はお断り!というのが暗黙の了解だったみたいで当然ながらインターネット上にその開催を知らせるものはない・・・。
インターネッツを良しとしない社会、そしてあふれるコロナ脳(=誤った被害者意識、という意味)にもういい加減辟易してたころ、Go Toがそれなりの経済効果を生み出してウエルカムになりつつある風潮を感じられたので、9ヶ月ぶりに東京へ。
さすがにそんな長期間放ったらかしにしてた自宅、すっごい心配だったし。
「てんや」「いきなりステーキ」「バーガーキング」「サイゼリヤ」「松のや」などの今治には存在しないチェーン店を満喫したのと、ラーメン激戦区「町田」の人気ラーメン店を9ヶ月ぶりに。
ついでに新潟の実家へも。
今治は愛媛県なのですよ、もちろん。
で、愛媛といえば和歌山や静岡同様、みかんの大生産地なわけです。
ですが、地元のみかんは売っていないのですわ。
スーパーにいったら広島や岡山さんのみかんは売ってる。
※後で産直市場で売っているのを発見。
親戚や知り合いにみかん農家がいるので、お金出してみかんを購入する習慣がないから、というのがその理由。
そんな今治民が唯一自腹をはたいて購入するみかんを発見。
農場まで買いに行きました!っていう記事。
楽しんでいけるんだろうか?今治生活
積極的に地元民に関わっていけば、もしかしたら別の楽しみがうまれるのかも、とは思っています。
だけどそのためにはネックが2つあって。
1つは、インターネッツが普及していない(=発信はしない、閲覧はしてるみたい)ので、SNSなんかで知り合うのは不可能だろうということ。
そしてもう1つ。
実は仕事中もそうなんだけど、地元民の話す言葉、6割くらい理解できていないのです。
さすがにもう何を言っているのかは「なんとなく」わかるようになってきましたが、その発言の真意とか想いまでとなるとまったく理解できません。
親しくなるにつれ、気を使わない地元の言葉で話されることが多くなり、ますます意味がわからなくなってきました。
この辺を解決しながら今治生活を少しでも楽しめるようにしないとなあ、と考えていた2020年でした。
<次回予告:新しい年の始まりは自転車に乗って!ひさしぶりのしまなみ海道>